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音楽・本について、色々。

ピアノ探訪⑥

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7月、京都で練習する場所を探していたら、楽器店でピアノ室を貸している場所を発見。1945年創業のアメリカヤ楽器店というところで、しかもディアパソンをメインに扱っていて、練習室にもEシリーズ(大橋デザイン)のディアパソン。ひつこく探したかいがあった・・・

練習室のピアノはよく調整されていて、それだけでいい思い出になるぐらい。近所の人たち羨ましい。弾き応えありながら、繊細な反応で、色づけを排した音色はその分まっさらな余白があって、発音1つ1つに想像をかき立てられる。帰りぎわに販売用のピアノも勧められて弾かせてもらったけど(一応遠慮したのですが)、それも良かった。

HP内には、現在のディアパソン技術者である乗松直さんという方のインタビューもあって(他にもyoutubeであり)、十代の時にコンサートで聴いたディアパソンの音が忘れられなくて職人さんになった、っていい話。それぐらい、こわいぐらいに耳がいいのだろう。

上のスキャンは、もらったカタログの中にはさまっていた雑誌のコピー。それによるとディアパソン創設者の大橋幡岩さんは、真言寺の僧だった父を8才で亡くしている。いきなり、マドンナか大橋さんかっていうぐらいのカリスマ性を持つ生い立ちである。